バスのICカード2

 
先日からバスに乗ると『PASMO』の貼り紙が貼ってあり、気になっていた。

今日も『京王電鉄バス』に乗ると、目の前に貼り紙が。

自宅周辺のバスは、ずっとPASMO対応されておらず、相変わらずバス共通カードを使用している。
そして貼り紙には、この辺りのバスが9月30日からPASMO対応されるとある。もちろんSuicaも対応する。

ところでバスのICカード化で問題になるのが、バス共通カードの割引分がどうなるのか。京王電鉄バスのHPには、こんなことが書いてある。

バス利用特典サービス(PASMO・Suicaどちらのカードでも可)
PASMOSuicaどちらのカードでも1ヶ月間のバス利用額に応じて、バス運賃のお支払いに利用できる「特典バスチケット」が、カード内につきます。
では、この『特典バスチケット』とは何者であり、そしてバス共通カードの割引よりも有利なのかどうか。
それは、このページに比較的詳しく書いてある
そしてポイントの概要は、
チャージ分からの
累積ご利用額
累積バスポイント 特典バスチケット
付与チケット チケット累計
1,000円 1,000ポイント 100円分 100円
2,000円 2,000ポイント 100円分 200円
3,000円 3,000ポイント 100円分 300円
4,000円 4,000ポイント 100円分 400円
5,000円 5,000ポイント 450円分 850円
6,000円 6,000ポイント 170円分 1,020円
7,000円 7,000ポイント 170円分 1,190円
8,000円 8,000ポイント 170円分 1,360円
9,000円 9,000ポイント 170円分 1,530円
10,000円 10,000ポイント 170円分 1,700円
とあり、5,000円利用すると現在のバス共通カードと同様に850円の付加価値を得られる。
と、そのように見えるが、もう少々複雑な構造になっている。

まず、前述のポイントは1ヶ月の間に使った額に対して付与される。
ここで1ヶ月とは、何を基準にするのか、どこにも記されていない。とういうことかと言うと、毎月1日から月末までカウントするのか、その場合31日ある月と28日しかない月ではポイントの蓄積量が異なる。
あるいは、使い始めた日から固定日数(例えば30日)の間に使用した額をカウントするのか。

また、特典バスチケットは1,000ポイント単位で付与されていく。
そして、付与された特典バスチケットは優先的に消費されていく。
つまり、5,000円利用して850円分の特典バスチケットを得るためには、実は1ヶ月の間に5,400円以上利用しなければならない
これは少し設定に小ずるさを感じさせる。バス共通カードには、利用期間の設定もなければ、5,000円のカードを購入した時点で850円の付加価値がついてくるのだから。
一般の人は、5,000円利用すれば850円付与されるものと思うであろう。

でなぜか、今までカード設定の無かった5,000円超えもポイントは設定されている。
しかも6,000円以上の1,000円単位の特典バスチケットは均等額が付与され続け、10,000円(10,000ポイント)で5,000円の倍の1,700円が付与されることになる。
これで得をする人が出てくるような錯覚を起こすが、実はまったく何も変わらない。
現在のバス共通カード5,000円を2枚購入する方が得である。

とこれまで否定的なことばかりを書いてきたが、その差を少々と寛容に理解すれば、バスでICカードが電車と共通に利用できるメリットを享受できることになる。

さて、私も本日購入した5,000円のバス共通カードが最後になるかもしれない。