ブログの自動記述

ロボットで賑わっている昨今の日本だが、そういう私もロボット好き。
NECが2008年度の実用化を目指して、ロボットに話しかけるだけでブログが挿絵付きで書けるソフトを開発している。
書くことが好きな私にとっては、興味はあるものの使うことがあるかわからない。
ひょっとすると自分より、良い文章を書いてくれるかもしれない、なんて甘いことがあるはずはない。同音異義や滑舌の悪さによるご認識、曖昧な表現、省略、ロボットが文章化するには大きな障害がたちはだかっている。
それでも夢があっていい。
音声認識ワードプロセッサーがビジネスショーに現れたのはいつだったろう。
シャープが実演をしていたが、会場のざわめきによるノイズで、まったく文章が書けずにマイクに話しかけている女性が困っていたのを思い出す。ずいぶん昔の話しである。
多くの人に誤解がある。キーボードで文章を打つよりも、喋った方が楽だという誤解。
2000文字でも4000文字でも文章化してみるとわかるが、喋るのは大変なエネルギーを要する。断然キーボードが楽なのである。
今回のロボットは、それとはまるで次元が異なると思われるが、さて・・・    

     画面との「対話」でブログ作成 NECがシステム開発
                                   2007年03月03日

パソコンや携帯電話機の画面上に映し出されたロボットに話しかけるだけで、インターネット上でブログができる創作ソフトをNECが開発した。編集の手間がかからないため、ブログを始めたい初心者には朗報だ。NECは08年度の実用化をめざしている。
NECが開発した対話型ロボット「PaPeRo(パペロ)」の対話技術と、会話を文章化する音声認識技術、さらにその内容からキーワードを抽出して関連のイラストやBGMなどの素材を表示する独自技術の3技術を組み合わせた。
パソコンで利用する場合は、集音マイクを取り付け、画面上のパペロの指示に従ってブログ編集を進める。キー操作の手間が省けるほか、会話によってイラストや映像、音楽などの素材をウェブで検索して自動添付することもできる。
総務省の推測では、国内でのブログ利用者数は07年3月末には延べ約782万人、市場規模は約1377億円。市場拡大をにらむNECは「ソフトの導入で、『関心はあるが、ブログ作成は難しい』と考えている人の意識のハードルを下げたい」と話す。

NECの思惑通りに行けば、ブログといわず、一つの革命(言い過ぎか?)が始まるかもしれ得ない。
否定的に書いたが、実は期待している。
コンピュータに対するヒューマンインターフェイスは、ほとんど進化していないのだから。