Wikipediaの功罪

さて、最近とみにお世話になっているWikipedia(http://ja.wikipedia.org/)さま。
現在メインページ改訂のための新デザイン予選投票中である。
以前から思っていることだが、Wikipediaのメインページは重たすぎる!  
もっと軽く仕上げて欲しい、これが私の願い。

ところで、おもしろい記事を見つけた。
米大学のレポートで学生達のレポートに島原の乱で同一の間違いが発覚し、ソースがWikipediaであったことから、この大学での今後のレポートにWikipediaの引用を禁止することが決まった。
こ の大学の史学部では、『学生は自らの提供する情報の正確さに責任をもつべきで、ウィキペディアや同様の情報源を誤りの言い逃れにできない』といっている が、本来問題視されるべきは言い逃れであって、ひとつの情報ソースの正確さではない。利用方法に問題があるのであって、これを引用禁止にすることは間違っ ていると言わざるを得ない。米国の大学も昨今の日本の大学と同じく、レベルの低い話しである。
最後にWikipedia創始者が語っているよう に、ブリタニカに間違いがないと言い切れないし、百科事典をレポートに丸写しする行為そのものが問題なのであって、Wikipediaの参照や引用に問題 があるとは思えない。もちろん、そのリスクを引用者が理解している必要があるが。ただし、書く側だけでなく、読む側も引用がWikipediaからである ことの意味を同様に理解しておく、あるいはさせる必要があることは否めない。

   ウィキペディア頼み、誤答続々 米大学が試験で引用禁止
                                   2007年02月23日

バーモント州にある名門ミドルベリー大学の史学部が、オンラインで一定の利用者が書き込んだり修正したりできる百科事典「ウィキペディア」を学生 がテストやリポートで引用することを認めない措置を1月に決めた。日本史の講義をもつ同大教授がテストでの共通の間違いをたどったところ、ウィキペディア (英語版)の「島原の乱」(1637〜38)をめぐる記述にたどり着いたことが措置導入の一つのきっかけになった。
<・・・中略・・・>
同大史学部では1月、「学生は自らの提供する情報の正確さに責任をもつべきで、ウィキペディアや同様の情報源を誤りの言い逃れにできない」として引用禁止を通知した。
<・・・中略・・・>
島原の乱をめぐる記述はニューヨーク・タイムズ紙がこの問題を取り上げた21日、修正された。
ウィキペディア創始者のジミー・ウェルズさん(40)は「慈善的に人間の知識を集める事業であり、ブリタニカと同様以上の質をめざして努力している。ただ、百科事典の引用は学術研究の文書には適切でないと言い続けてきた」と話す。

私は、今後も大いにWikipediaを利用させてもらいます。